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Kiraku KiraちゃんとRaku君の「亀でも分かる政治・社会・経済講座」
日本政府の8月4日の為替介入の効果が小さかったって本当なの?

Kiraちゃん

Rakuくん
2011年8月23日 08時04分 配信
Kiraちゃん: 2011年8月4日に政府・日銀が実施した為替介入の効果が小さかったって本当なの?
Rakuくん: 残念ながら本当のようだね。8月4日の介入後に8月3日の為替レートよりも円安だったのは僅か4営業日で、すぐに介入前の76円台に戻ってしまった。翌日の8月5日には78円台で80円台を維持できたのは数時間だった。
Kiraちゃん: なんでそうなってしまったの?
Rakuくん: 2011年3月17日の介入は各国政府との協調介入だった。今回の効果が小さかった理由の一つは日銀の単独介入だったことにある。ただし2010年9月17日も単独介入だったけれど介入の効果はそれなりにあったから理由はそれだけではないようだ。
Kiraちゃん: それでは他の理由は何なの?
Rakuくん: やはり長期的なドル安傾向がより顕著だった点が大きいみたいだね。S&P社による米国債の格下げや株価の下落で米国の長期金利が急激に低下した点がドル安への大きな勢いにつながったといえるみたいだよ。
Kiraちゃん: それでは為替介入の効果が小さかったのは政府・日銀の対応に問題はなかったってこと?
Rakuくん: それはそうとも言い切れないね。タイミングが万全だったとは言い難いから。そもそも8月4日の木曜日は8月5日の米国の雇用統計の前日だった。雇用統計が悪ければまたドル安へとすすんでしまう。統計自体はそれほど悪くはなかったわけだけれど、結果的には雇用統計後にドル安がすすんでしまった。こうした為替レートに大きな影響を与える指標の発表の前日に介入を行ったのが疑問視されているようだよ。そのため市場にはこのタイミングでの介入はサプライズと受け止められたそうだよ。
Kiraちゃん: それではなぜあえてこのタイミングで行ったのかしら?
Rakuくん: いろいろと説があるみたいだけれど、米国の債務上限引き上げ問題の審議が上院を通過し、同じく自国通貨上昇に苦しくスイスが前日の8月3日に介入して成功したのが大きかったとされているよ。
Kiraちゃん: それではスイスも同じことをしたのだから問題ないんじゃないの?
Rakuくん: 問題は何のための介入かっていう目的がはっきりしていないことなんだ。為替介入の目的は輸出立国である日本を支えている製造業の国際競争力維持と輸出企業が為替予約をしたい水準にまで円安にもっていくことにある。80円を目指していたのはまさにここが為替予約をしたい水準だからだ。しかし各投資銀行の為替アナリストによると、この8月5日、6日は省エネのための輪番休業日にあたっていて多くの輸出企業が休日となっていたとのことなんだ。そうなると多くの輸出企業は為替予約を入れられず、介入による円安でもうかったのはドルやユーロなどを逆張りで購入していた個人投資家ということになってしまうそうだ。これでは何のための介入なのかということになってしまう。
Kiraちゃん: 個人投資家を儲けさせるために過去最大の4.5兆円ともいわれる資金を税金から投入したってこと?
Rakuくん: そうなってしまうよね。だからいつもOST(Objective,Strategy,Tactics)で言っていることだけれど、何が目的(Objective)で何が戦略(Strategy)かということを考えて欲しいということなんだ。
Kiraちゃん: 具体的にいうとどういう意味?
Rakuくん: 今回野田財務大臣の発言で目立っているのは市場にサプライズでやるという発言。当然、いつやるか、どれだけの金額でなどを考えているのは財務省や日銀で大臣ではない。だから専門家である彼等に考えていただきたいことなんだけれど、為替介入の目的は「輸出企業に為替予約をしてもらうために80円程度までの円安にもっていくこと」でそのための戦略の一つが「サプライズで行う」ことだということ。サプライズで行ったほうが介入の効果が高まるからだ。つまりサプライズは目的ではなく、目的を遂行するための一つの戦略に過ぎない。それなのにサプライズという言葉が独り歩きしてしまっているのが気になるんだ。
Kiraちゃん: 分かったわ。8月3日の介入は市場にとってサプライズだった。だからサプライズが目的ならば成功していた。だけど目的は「輸出企業に為替予約をしてもらうために80円程度までの円安にもっていくこと」なわけだから、輸出企業が休みの8月3日に介入を行い輸出企業は為替予約をできず、4日の雇用統計後にまた78円の円高になってしまったのでは、目的が達成できていないということね?
Rakuくん: そういうこと。次回介入する時にはサプライズでなくてもいいから、輸出企業がしっかり為替予約をできるように、輸出企業が休みでない時に暫く円安水準に留まるような介入を行って欲しいよね。
Kiraちゃん:カロリナダイヤモンドバックテラピンのメス。歳は2歳半ぐらいでRaku君よりちょっとお姉さん。明るい灰色で大きな暗色斑が特徴。生まれはアメリカ合衆国大西洋岸南部のノースカロライナ州南部からフロリダ州北部のどこか。
Rakuくん:ノーザンダイヤモンドバックテラピンのオス。歳は2歳ぐらい。明るい灰色で細かい黒色の斑紋が特徴。生まれはアメリカ合衆国大西洋岸北部のボストン近郊のマサチューセッツ州ケープコッドからノースカロライナ州のどこか。
Rakuくん: 残念ながら本当のようだね。8月4日の介入後に8月3日の為替レートよりも円安だったのは僅か4営業日で、すぐに介入前の76円台に戻ってしまった。翌日の8月5日には78円台で80円台を維持できたのは数時間だった。
Kiraちゃん: なんでそうなってしまったの?
Rakuくん: 2011年3月17日の介入は各国政府との協調介入だった。今回の効果が小さかった理由の一つは日銀の単独介入だったことにある。ただし2010年9月17日も単独介入だったけれど介入の効果はそれなりにあったから理由はそれだけではないようだ。
Kiraちゃん: それでは他の理由は何なの?
Rakuくん: やはり長期的なドル安傾向がより顕著だった点が大きいみたいだね。S&P社による米国債の格下げや株価の下落で米国の長期金利が急激に低下した点がドル安への大きな勢いにつながったといえるみたいだよ。
Kiraちゃん: それでは為替介入の効果が小さかったのは政府・日銀の対応に問題はなかったってこと?
Rakuくん: それはそうとも言い切れないね。タイミングが万全だったとは言い難いから。そもそも8月4日の木曜日は8月5日の米国の雇用統計の前日だった。雇用統計が悪ければまたドル安へとすすんでしまう。統計自体はそれほど悪くはなかったわけだけれど、結果的には雇用統計後にドル安がすすんでしまった。こうした為替レートに大きな影響を与える指標の発表の前日に介入を行ったのが疑問視されているようだよ。そのため市場にはこのタイミングでの介入はサプライズと受け止められたそうだよ。
Kiraちゃん: それではなぜあえてこのタイミングで行ったのかしら?
Rakuくん: いろいろと説があるみたいだけれど、米国の債務上限引き上げ問題の審議が上院を通過し、同じく自国通貨上昇に苦しくスイスが前日の8月3日に介入して成功したのが大きかったとされているよ。
Kiraちゃん: それではスイスも同じことをしたのだから問題ないんじゃないの?
Rakuくん: 問題は何のための介入かっていう目的がはっきりしていないことなんだ。為替介入の目的は輸出立国である日本を支えている製造業の国際競争力維持と輸出企業が為替予約をしたい水準にまで円安にもっていくことにある。80円を目指していたのはまさにここが為替予約をしたい水準だからだ。しかし各投資銀行の為替アナリストによると、この8月5日、6日は省エネのための輪番休業日にあたっていて多くの輸出企業が休日となっていたとのことなんだ。そうなると多くの輸出企業は為替予約を入れられず、介入による円安でもうかったのはドルやユーロなどを逆張りで購入していた個人投資家ということになってしまうそうだ。これでは何のための介入なのかということになってしまう。
Kiraちゃん: 個人投資家を儲けさせるために過去最大の4.5兆円ともいわれる資金を税金から投入したってこと?
Rakuくん: そうなってしまうよね。だからいつもOST(Objective,Strategy,Tactics)で言っていることだけれど、何が目的(Objective)で何が戦略(Strategy)かということを考えて欲しいということなんだ。
Kiraちゃん: 具体的にいうとどういう意味?
Rakuくん: 今回野田財務大臣の発言で目立っているのは市場にサプライズでやるという発言。当然、いつやるか、どれだけの金額でなどを考えているのは財務省や日銀で大臣ではない。だから専門家である彼等に考えていただきたいことなんだけれど、為替介入の目的は「輸出企業に為替予約をしてもらうために80円程度までの円安にもっていくこと」でそのための戦略の一つが「サプライズで行う」ことだということ。サプライズで行ったほうが介入の効果が高まるからだ。つまりサプライズは目的ではなく、目的を遂行するための一つの戦略に過ぎない。それなのにサプライズという言葉が独り歩きしてしまっているのが気になるんだ。
Kiraちゃん: 分かったわ。8月3日の介入は市場にとってサプライズだった。だからサプライズが目的ならば成功していた。だけど目的は「輸出企業に為替予約をしてもらうために80円程度までの円安にもっていくこと」なわけだから、輸出企業が休みの8月3日に介入を行い輸出企業は為替予約をできず、4日の雇用統計後にまた78円の円高になってしまったのでは、目的が達成できていないということね?
Rakuくん: そういうこと。次回介入する時にはサプライズでなくてもいいから、輸出企業がしっかり為替予約をできるように、輸出企業が休みでない時に暫く円安水準に留まるような介入を行って欲しいよね。
Kiraちゃん:カロリナダイヤモンドバックテラピンのメス。歳は2歳半ぐらいでRaku君よりちょっとお姉さん。明るい灰色で大きな暗色斑が特徴。生まれはアメリカ合衆国大西洋岸南部のノースカロライナ州南部からフロリダ州北部のどこか。
Rakuくん:ノーザンダイヤモンドバックテラピンのオス。歳は2歳ぐらい。明るい灰色で細かい黒色の斑紋が特徴。生まれはアメリカ合衆国大西洋岸北部のボストン近郊のマサチューセッツ州ケープコッドからノースカロライナ州のどこか。
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0731&f=business_0731_010.shtml
最終更新:2012年4月4日 01時53分
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